| * 福山雅治白書のあゆみ Page 2 |
| 私の元に1通の手紙が届いた。 それは別冊宝島編集部からのものだった。 以前、宝島社が刊行している「音楽誌が書かないJポップ批評6」という雑誌の福山雅治に関する記事の一部に「福山雅治白書」のコンテンツのひとつ「ON AND ON」の一部が抜粋されていた。 それを見つけた私は、ただ雑誌の編集者が見てくださった喜びだけで別冊宝島編集部に読者カードを送った。 それから5ヶ月後、内容は無断で抜粋、引用していたことへのお詫びの手紙だった。 しかしただのお詫びかと思いきや、 「8月発売のJポップ批評8でアーティストの代表曲の選曲とそれに対するコメントをお願いしたい」とのこと。 これはもしや雑誌原稿執筆依頼?? 何気なく送った自分の読者カードがこんな形で実を結ぶなんて。 雑誌に自分の書いた記事が掲載されること。これは私のひとつの夢だった。 小さい時にスポーツを熱心に見ていた頃も、大学生になって急速に福山雅治にハマっても 自分が体感したどんな小さな感動を、何かの形で伝えて共感できる仕事ができたらなって思っていたし。 叶わずして別の仕事に就いている(しまった?)今でも片隅にその夢は眠っていた。 そして原稿執筆。 当初は福山雅治の代表的な楽曲とコアなファンが推す裏ベスト3で それにコメントを添えてくださいとのことだった。 一文字でも余すことなく福山雅治の楽曲の本当の良さを伝えたい。 試行錯誤ののち、締め切りまでになんとか選曲&コメント書いた。 コメントを書く上で留意したのは、Jポップ「批評」だということ。 しかし愛するましゃの楽曲のことを語ろうとすればするほど熱くなる…。 その一部&未公開記事をここに紹介しよう。 ■代表曲 ・「桜坂」(ユニバーサルミュージック) 私小説風の歌詞とノスタルジックなサウンドが素敵。未来日記とのタイアップにより 10周年記念シングルでダブルミリオンヒット。 ・「HELLO」(BMGファンハウス) 軽快かつゴージャスなサウンドにアイドルチックに片思いの歌詞を乗せてメガヒッ ト。 第一次福山ブームを決定づけたポップな楽曲。 ■裏ベスト3 (選曲ポイントはリアル福山を感じる楽曲で、年代順にセレクトした) 1、「ただ僕がかわった」 (アルバム『BROS.』収録) 福山が実際長崎から上京する時の、 彼女を思う気持ちと夢に向かって走り出さずにはいられなかった当時の状況がとてもリアルに伝わってくる。 10年の歳月を超えて聴くと福山がとても頼もしく思える。 2、「GLOAMING WAY」 (アルバム『ON AND ON』収録) 彼女の背中を見送った夜の、愛しいふわふわした時間の余韻に浸りながらやさしく彼 女を想っている福山を想像してせつなくなる。 ライブではアコースティックコーナーで演奏されることが多く、 しっとりと歌い上げる福山の低音ボイスと、間奏に入るエレキギターが温かく響いてくる。 3、「Good Job」 (アルバム『SING A SONG』収録) 2年半の音楽活動停止期間中の心の葛藤を垣間見た気がする。 ライブでは複雑に畳み掛けるギターサウンドと赤や緑の照明の演出が大人っぽくて妙にカッコイイ。 聴いていると悶々とした日々の生活を打ち破る活力が沸いてきて、盛り上がりは最高! 結局、のちに福山雅治分の記事のサイズが拡大されてベスト3がベスト5になり、 コメントも福山雅治白書のDearバリに書くことを許された。 そんなこんなで書いた記事がついに製本され、店頭に並ぶ雑誌の一部に収められた。 掲載字数はわかっていたものの、どんな形でどのへんのページに掲載されるかは知らされなかった。 発売日当日は開店してすぐの本屋へ直行、めっちゃ緊張したぁ。 震えそうな手で雑誌を開くと、福山効果で記事は特集の第1ページ、 しかもカラーで掲載されているではないですか! 署名入りの記事。 本屋で立ち読み、家に持ちかえっても何度も読み返してしまった。 余すことなく思いを込めた言葉を編集とカラーが引き立たせてくれている。 「あー、私が求めていたのはこういう快感だったのかもしれない…。」 やっと何かにめぐり逢えたような感覚があった。 夢は夢と叶わないと思うこともあったけど、決して捨ててはいなかったと思う。 どんな形であれ、自分の感動を言葉に込める作業は続けていこうと思っていた。 それがこのような形でまず実現できたことが本当に嬉しかった。 |